伊地知大樹さんの公式プロフィールや過去のメディア出演によると、彼が夜の世界へ足を踏み入れたのは20歳前後のことでした。勤務していた舞台は、日本屈指の歓楽街である新宿・歌舞伎町のホストクラブ。そこで名乗っていた源氏名は「春(ハル)」でした。
当時の歌舞伎町は数々のカリスマホストがしのぎを削る群雄割拠の時代。その中で伊地知さんは、持ち前の甘いルックスだけでなく、相手の懐にスッと入り込む聞き上手な接客と機転の利いた会話術で頭角を現します。入店からほどなくして指名数を急速に伸ばし、激戦区の店舗で見事に歌舞伎町No.1ホストの座を射止めました。
テレビ番組などで本人が明かしたエピソードによると、当時の店内には伊地知さんの特大パネルが掲げられ、街を走る宣伝トラックにも写真が大きく掲載されるほどの看板プレイヤーだったといいます。後年見せるピスタチオ独特のキレのある間合いや堂々とした舞台度胸は、この過酷な歌舞伎町の夜で磨き抜かれたものでした。