加齢に伴う変化として、7歳を超えるシニア期に入るとマズル(口元)や眉のあたり、目の周りから徐々に白髪(加齢による白毛化)が目立つようになります。これは人間と同様にメラノサイトの働きが低下するためで、愛犬が元気に過ごしている限り自然なエイジングのサインです。
しかし、年齢に関わらず以下のような「異常な毛色の変化」が見られる場合は、病気や栄養トラブルを疑う必要があります。
ポメラニアンに比較的多く見られるアロペシアX(脱毛症X/偽クッシング症候群)では、毛色の退色とともに毛艶が失われ、ウールのようなパサパサした毛質になった後に首や胴体の脱毛が進行します。また、甲状腺機能低下症などの内分泌疾患でも、被毛全体の色あせや左右対称の脱毛が引き起こされます。
さらに、良質な動物性タンパク質や亜鉛・オメガ3脂肪酸などが不足する「栄養の偏り」も毛色の褪色に直結します。皮膚の赤み、フケ、かゆみ、元気消失などを伴う毛色変化に気づいた場合は、速やかに動物病院で血液検査や皮膚診察を受けることが重要です。