本場インドの路上で愛される濃厚な一杯を自宅キッチンで完全に再現するための決定版レシピを紹介しよう。道具は小鍋一つで十分だが、投入する材料の「黄金比」こそが勝敗を分ける。一人分(約200ml)の基本ベースは、水100ml、牛乳150ml(あるいは全脂ミルク)、アッサム紅茶のCTC茶葉6g(大さじ一杯強)、砂糖8〜10g、そして潰したてのホールスパイスだ。
スパイスの構成は、グリーンカルダモン2粒、ホールシナモンスティック3cm、ホールクローブ2粒、スライスした生姜3gが黄金律とされる。作り方の最初のステップは、小鍋に水と細かく潰したスパイス、スライス生姜を入れて強火にかけること。沸騰したら弱火にし、香辛料の精油成分を水にしっかり溶かし出す。スパイスの香気が立ち上ったところでアッサム紅茶の茶葉を投入し、約2分間しっかりと煮出していく。ここで焦らず濃い茶色と強い渋みを引き出すことが、ミルクに負けないベースを作る最大のコツだ。
次に牛乳を加える。強火にして一気に沸騰させ、鍋の縁からフツフツと泡が立ち上ったら火を弱める。この「沸き上がり」を2〜3回繰り返すことで、牛乳の水分が適度に飛び、ミルクのコクと茶葉・スパイスの抽出成分が奇跡的な一体感を生み出す。仕上げに砂糖を入れて手早く溶かし、茶こしを使って温めたカップに注ぎ入れれば完成だ。茶葉の選定から煮出しのコツ、スパイスの秘密まで網羅したこの技法さえ押さえれば、ひと味違う贅沢な一杯が目の前で完成する。