ドクロのデッサンで形が崩れてしまう最大の原因は、パーツごとの位置関係(プロポーション)を見誤ることです。まずは複雑なディテールを忘れ、シンプルな幾何学形を組み合わせたアタリから構築していきましょう。
頭蓋骨は大きく分けて、脳を包む丸い「脳頭蓋(のうとうがい)」と、目・鼻・顎を構成する「顔面頭蓋(がんめんとうがい)」の2つのブロックで成り立っています。
作画の基準となる骨格比率は非常に明快です。
1. 頭頂部から鼻の付け根(鼻根)までの長さ
2. 鼻の付け根から下顎の先端までの長さ
この2つの長さはほぼ「1:1」の等分割になります。初心者が陥りがちなミスとして「後頭部を小さく描きすぎて頭頂部が削れる」「顎を長く伸ばしすぎる」というケースが挙げられますが、この1:1の比率を意識するだけで全体のバランスが安定します。
簡単なアタリの手順は次の3ステップです。
ステップ①:コンパスで描いたような正円をひとつ描く(これが脳頭蓋のベース)。
ステップ②:円の中心を通る正中線(縦のセンターライン)と水平線(目の高さ)を引く。
ステップ③:円の下半分にすぼまるような逆台形(上顎)と、その下にぶら下がる下顎のブロックを付け足す。
この基本フレームをしっかり下描きに残しておくことが、ブレないドクロイラストを仕上げる確実な近道です。