ハイテクベンチャーの財務分析において、最大の関心事は常に「いつR&D投資が実を結び、黒字転換を果たすのか」という点に集約される。同社の過去数年間の決算を振り返れば、先行投資に伴う営業赤字が株価の重しとなっていたことは否定できない。
しかし、今回の財務データを細分化すると、研究開発費の絶対額が横ばいから漸減傾向へ移る一方、製品出荷比率の増加に伴って売上総利益(粗利)が急速に拡大していることが見て取れる。受託開発の成果物が量産製品へと順次切り替わることで、利益率の限界的な跳ね上がりが発生しやすいフェーズに入ったと言える。