『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載され、爆発的な人気を博した『斉木楠雄のΨ難』。その作中でも屈指のクズかわ(クズだけどどこか憎めない)キャラとして君臨するのが鳥束零太だ。寺の息子でありながら、「女子にモテたい」「欲望を満たしたい」という下心が原動力の塊のような男である。
霊が見える、霊を口寄せできるという本来ならオカルト的でシリアスになりがちな能力を、100%スケベな目的のために使い倒す度胸。この愚直なまでの煩悩が、作品全体のスピード感を加速させる絶妙なスパイスとなった。超能力者である斉木楠雄に対して対等(あるいは一方的)にウザ絡みし、あしらわれながらもめげないタフさは、数あるギャグアニメ作品の中でも唯一無二のコメディリリーフとして輝いている。