非常に便利な「一日千秋」ですが、使う文脈や対象を誤ると、相手にプレッシャーを与えたり不快感を抱かせたりするリスクがあります。
最も注意すべきは、納期の催促や返信の催促で安易に使わないことです。例えば、返信が遅れている取引先に対して「お返事を一日千秋の思いでお待ちしております」と送ると、慇懃無礼(丁寧すぎてかえって嫌味に聞こえる状態)になり、「早くしろ」と責め立てているような強い圧迫感を与えてしまいます。
また、自分が誰かを待たせている側であるにもかかわらず「一日千秋の思いでお待ちください」と使うのは明らかな誤用です。あくまで「自分が相手や出来事をポジティブに楽しみに待っている」という自発的な好意を伝える場面に限定して使いましょう。