親知らず抜歯で死亡事故はなぜ起きた?発生確率と合併症・麻酔の真相の詳細について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

Q1:親知らずの抜歯で死亡事故が起きる確率はどのくらいですか?
A1:抜歯に直接起因する死亡率は数十万分の一から数百万分の一未満と極めて稀です。ただし、全身麻酔や静脈内鎮静法での気道トラブル、術後感染症(縦隔炎など)の重症化が重なった場合に重大な結果を招くことがあるため、適切な術前検査と術後管理が欠かせません。

Q2:静脈内鎮静法を使う抜歯は危険なのでしょうか?
A2:鎮静法自体は恐怖心や血圧上昇を抑える安全で有効な手法です。危険が生じるのは、抜歯を行う歯科医師が麻酔管理を兼任し、呼吸抑制や舌根沈下の発見が遅れた場合です。生体モニターを監視する専任の歯科麻酔科医が担当している医療機関であれば、安全性は極めて高くなります。

Q3:抜歯後の腫れがひどい場合、どのタイミングで受診すべきですか?
A3:通常の腫れは術後2〜3日をピークに徐々に落ち着きます。「4日目以降も腫れが広がり続けている」「38度以上の発熱がある」「息苦しい」「唾液が飲み込めない」「首や胸元まで腫れが降りてきた」といった症状が一つでもあれば、重症感染症の兆候であるため、躊躇せず当日中に執刀医または救急外来を受診してください。