「寝屋川中1男女殺害事件」において、多くの人々が最も強い疑問と憤りを抱いたのが寝屋川事件の動機と真相です。なぜ山田は、見ず知らずの中学生を連れ去り、無残にも殺害するに至ったのか。
逮捕後、山田は取り調べに対して黙秘を貫き、裁判が始まると荒唐無稽な弁解に終始しました。法廷で山田が展開した主張は、おおむね次のようなものでした。
「車内で平田さんが突然錯乱状態になり、暴れたため口元を手で押さえたところ動かなくなった」「星野さんは持病の熱中症や喘息のような症状で急死した」。殺意を全面的に否認し、二人の死は突発的な事故や体調急変によるものだと強弁したのです。
しかし、遺体の法医学鑑定結果は山田の供述を完全に覆すものでした。平田さんの首には強い圧迫痕があり、窒息死であることが明白でした。また、全身の無数の切り傷は生きている間に付けられたものであり、強い殺意に基づく残虐な攻撃であったことが証明されました。星野さんについても、首を圧迫されたことによる窒息死と断定されています。
裁判所は、山田の弁解を「自己保身のための不自然・不合理な虚偽」と一刀両断しました。連れ去りの目的はわいせつ目的や支配欲を満たすためであり、犯行の発覚を恐れて口封じのために二人を相次いで殺害したというのが、客観的証拠から導き出された冷酷な真相です。