「遠方に住んでいて青山まで通えない」「家庭でもあのホッとする味を食卓に並べたい」という声に応え、斉風瑞氏はこれまでに複数の公式レシピ本(『ふーみん食堂の元気になるレシピ』『ふーみんママのおいしい中国家庭料理』など)を上梓し、その技法を惜しみなく開示してきました。ここでは、代表格である2品を家庭で再現する際の重要な技術的ポイントを解説します。
【ねぎワンタン麺の再現ポイント】
家庭で作る際、最大の要となるのは「スープの透明度」と「ワンタンの餡の比率」です。豚ひき肉に少量の海老、生姜汁、ごま油を練り込みますが、具は入れすぎず「皮のヒダを泳がせる」意識で包むのが本流。市販の上質な鶏ガラ出汁に少量の鰹節や昆布の旨味を足し、白醤油または薄口醤油で味を調えます。茹で上がった細麺とワンタンに極細の白髪ねぎを山盛りにし、煙が出る直前まで熱した油をねぎの上から回しかけることで、店舗の香りとコクを忠実に再現できます。
【豚肉の梅干し煮の調理手順とコツ】
豚バラ肉(ブロック)は大きめの角切りにし、一度たっぷりの湯で生姜の皮・長ねぎの青い部分とともに下茹でして余分な脂とアクを完全に抜きます。その後、鍋に肉、水、酒、醤油、みりん、そして塩分濃度が高めの昔ながらの白干し梅干し(肉500gに対して3〜4個)を投入。落とし蓋をして弱火で約50分〜1時間、梅干しを軽く崩しながら煮詰めていきます。酸味が角を取ってまろやかな旨味に変わる瞬間を見極めることが成功の秘訣です。