文仁親王妃紀子としての真骨頂は、地道な社会福祉活動にこそ表れている。総裁を務める結核予防会の活動では、国内のみならず国際会議の場でも自ら英語でスピーチをこなし、専門家とも対等に議論を交わす。単なる名誉職としての臨席をよしとしない。
さらに日本赤十字社の名誉副総裁としても、災害救護や献血推進の現場へ精力的に足を運んできた。現場のボランティア一人ひとりと視線を合わせ、声に耳を傾ける姿勢。香淳皇后、上皇后美智子さまから脈々と受け継がれてきた「慈愛の伝統」を、彼女は自らの身体と言葉を通じてアップデートし続けている。