ラクロス界における今世紀最大のトピックは、2028年ロサンゼルス五輪での正式種目採用です。1904年セントルイス大会、1908年ロンドン大会以来、実に120年ぶりのオリンピック復帰を果たします。
五輪で採用されるフォーマットは、従来の10人制ではなく、ワールドラクロスが戦略的に開発した新種目「シックス(Sixes)」です。従来のフィールドよりコンパクトな70m×36mのピッチで、GKを含む6対6で戦われます。最大の特徴は「30秒のショットクロック(攻撃制限時間)」と「得点後の即時スローイン再開(フェイスオフ省略)」にあり、1試合8分×4クォーターという短い時間の中で目まぐるしく攻守が入れ替わる、極めてエンターテインメント性の高い仕様となっています。
このルール改定は、日本代表にとって極めて大きな追い風となっています。体格差によるパワー勝負が分散され、日本人の強みである「俊敏性」「規律ある組織ディフェンス」「素早いトランジション(攻守切替)」が最大限に活きるためです。事実、2022年にアメリカで開催された「ワールドゲームズ2022」のシックス形式において、男子日本代表は世界ランク上位の強豪国を撃破し、歴史的な銅メダルを獲得しました。2028年ロス五輪でのメダル獲得は、決して夢物語ではなく現実的なターゲットとして強化が進められています。