コンビニのおでん改革は、日本の食生活全体を規定する中食産業のメガトレンドとも完全に同期している。共働き世帯の増加や単身世帯の定着により、料理に費やす時間を短縮する「タイムパフォーマンス(タイパ)」への欲求はかつてなく高い。下ごしらえに数時間を要するおでんを、レンジでわずか2分加熱するだけで食卓に並べられる価値は計り知れない。
加えて、冷蔵庫に常備できる賞味期限の長さが「買い置き需要」を掘り起こした。今夜の晩酌のつまみとして、あるいは夜食や非常時のストックとして、まとめ買いする層が増加している。1パックあたりのカロリーが控えめで高タンパクなヘルシーフードとしての再評価も進み、健康意識の高いオフィスワーカーのランチ需要をも取り込むことに成功した。