人間国宝・尾上菊五郎の真髄!歌舞伎界を揺るがす大継承の全貌を詳しくリサーチ! 読者が気になる 重要ポイントを分かりやすく展開します。

様式美とスペクタクルが融合した大作『義経千本桜』でも、その存在感は圧倒的だ。いがみの権太で見せる泥臭い親子の情愛から、狐忠信の身軽で幻想的なケレン味まで、七代目は役の振れ幅を自在に行き来する。

身体の軸が一切ブレない軽やかな立ち回りと、観客の視線を釘付けにする見得のキレ。激しい動きの中にも品格を失わないのは、幼少期から叩き込まれた基礎の賜物である。古典の骨格を崩さず、現代の観客の感情を揺さぶる劇空間へと昇華させる手腕は、まさに職人技と呼ぶにふさわしい。