人工肛門を公表した有名人の真実|がん闘病とストーマ生活の現在に関する専門家の意見を詳しく解説いたします。

Q1:人工肛門(ストーマ)になる最も多い原因の病気は何ですか?
A1:日本国内では、直腸がんや結腸がんを含む「大腸がん」が全体の6割以上を占めています。次いで、厚生労働省の指定難病である潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患(IBD)、腸閉塞、穿孔性腹膜炎、事故による腸管損傷などが主な原因です。また、膀胱がんなどで尿路を変更する場合は人工膀胱(ウロストミー)が造設されます。

Q2:人工肛門は一度造設したら二度と元に戻らないのでしょうか?
A2:永久的なものばかりではありません。がんの切除部位が肛門に近くても括約筋が残せる場合や、腸の吻合部を保護する目的で手術を行う場合は「一時的ストーマ」が造設されます。術後数か月から1年程度経過し、患部が順調に治癒した段階で「人工肛門閉鎖手術」を行い、元の自然な排便経路に戻すことが可能です。

Q3:オストメイト対応トイレは一般の人が使用してはいけませんか?
A3:利用自体が禁止されているわけではありません。車椅子利用者やベビーカー連れの方と同様に優先されるべき多機能空間です。ただし、オストメイトにとってパウチの満杯や便漏れは衣服を汚す大事故に直結するため、一般の方は長時間の占有や着替え目的での使用を避け、可能な限り一般トイレを利用することがマナーとして求められます。

Q4:ストーマをつけて日常生活や入浴、温泉に行くことは可能ですか?
A4:まったく問題なく可能です。装具は高い防水性と密閉性を備えており、パウチをつけたまま湯船に浸かることができます。公共の温泉施設などでは、肌色の目立たないミニパウチや入浴用シールを使用し、タオルで軽く覆うなどの工夫をすることで、周囲に気兼ねなく温泉やサウナを楽しんでいる当事者が多数存在します。