ネット掲示板やSNSの一部で囁かれている「妊娠中にヨーグルトを食べると子どもが発達障害になる」という言説について、国内外の産婦人科学会や小児科学会、厚生労働省のガイドラインを含め、その因果関係を肯定する医学的エビデンスは皆無です。
自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)などの発達障害は、先天的・遺伝的な要因を中心に、母胎環境などの複数の要素が極めて複雑に絡み合って生じると考えられています。日常的な発酵乳製品であるヨーグルトを摂取したことによって、胎児の脳神経発達に悪影響が及ぶというメカニズムは科学的に成り立ちません。
むしろ、ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクスは、母体の消化吸収をサポートし、妊娠期特有の体調不良を緩和する心強い味方です。根拠のないフェイクニュースに惑わされて必要な栄養源を遮断してしまうことこそ、母子の健康管理において避けるべきリスクといえます。