世間でまことしやかに囁かれる「日本人の勃起時平均は9〜13cm」という説。結論から言えば、この範囲は臨床医学の観点からも極めて妥当な数値である。国内外の測定基準に則った調査では、日本人男性の勃起時の長さは平均でおよそ11.5cmから13.0cm前後に収まることが確認されている。非勃起時(通常時)であれば7.0cmから9.0cm程度が標準的なボリュームだ。
ネット上のアンケートで見られる「平均14〜15cm」といった数字の多くは、自己申告によるバイアスに過ぎない。自己測定では恥骨の脂肪を強く押し込んで測ったり、見栄から数値を盛る傾向が強く出る。一方、専門医が恥骨結合部から先端までを正確に計測したデータでは、極端に巨大な例も極端に短い例もごく稀であり、大半の男性が11〜13cmの狭い山(正規分布)の中に綺麗に収まる。
年代別の差異についても興味深い事実がある。20代から30代の若年層と、50代から60代以降の中高年層を比較した場合、解剖学的な陰茎そのものの骨格長に大きな違いは見られない。しかし、加齢に伴う腹部や下腹部の皮下脂肪の蓄積によって根元が埋もれ、見かけ上の長さが短縮して見える「埋没陰茎」のような現象が起きる。また、血管組織の柔軟性低下により最大膨張時のハリに変化が出ることも、年齢によるサイズ感の差として認識される主な要因だ。