南アルプス(赤石山脈)の中核をなす北岳は、「南アルプスの盟主」とも称される堂々たる山容を誇ります。標高3,193mから望む富士山の絶景はもちろん、東側に広がる高さ約600mの大岩壁「北岳バットレス」は、日本のアルパインクライミングにおける屈折の名所として名を知られています。
また、北岳一帯は高山植物の宝庫としても有名であり、初夏には固有種である「キタダケソウ」が白い可憐な花を咲かせます。厳しい自然環境と豊かな生態系が同居する姿は、多くの岳人を惹きつけてやみません。
北岳から稜線を南下すると到達するのが、第3位の間ノ岳(3,190m)です。白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)の中央に位置することからその名が付きました。山頂部は広大で緩やかな稜線が広がり、どっしりとした重厚な山容は南アルプスらしい包容力を感じさせます。北岳と間ノ岳を結ぶ標高3,000m超の稜線歩きは、日本の登山道の中でも屈指の空中散歩として絶大な人気を博しています。