なぜリビングでの睡眠は、どれだけ時間を費やしても疲労が取れないのだろうか。その裏原因は、自律神経系への過度なストレスにある。人間の体は夜間、交感神経から副交感神経へと切り替わることで心拍数と体温を下げ、細胞の修復や疲労回復を行う。しかし、リビング特有の「室温変化」「照明の光」「生活音」は交感神経を緊張させ続ける。
医学論文データベースであるPubMedに掲載された最新の研究論文でも、睡眠環境における微小な光や環境音の乱れが心拍変動(HRV)に悪影響を及ぼし、翌朝の自律神経機能を低下させることが実証されている。本来なら夜間に活発化すべき成長ホルモンの分泌が妨げられ、疲労物質が体内に留まり続ける。これこそが、朝起きた時に感じる「身体の重さ」や「だるさ」の真の正体だ。