見ざる言わざる聞かざるの真相!4匹目の猿と日光東照宮が示す教訓を詳しくリサーチ! 読者が気になる 情報と解説を凝縮して配信します。

日本国内では三猿として定着していますが、国際的な比較文化研究や海外の寺院・骨董の世界では「4匹目の猿(せざる)」が存在する四猿の構成が広く知られています。

この4匹目の猿は「せざる(しざる)」と呼ばれ、一般的に両手で下腹部(股間)を押さえる姿、あるいは腕組みをして「悪行を行わない(Do no evil)」という態度を示しています。

英語圏において三猿は「Three wise monkeys」(See no evil, hear no evil, speak no evil)として親しまれていますが、アフリカや東南アジア、欧米の一部地域では「Four wise monkeys」として4匹目が加わるケースが決して珍しくありません。かつてマハトマ・ガンディーが常に身近に置いて大切にしていた3つの猿の小像など、指導者の倫理観を示すシンボルとしても機能してきました。

なぜ日光東照宮をはじめとする日本の伝承では4匹目が除外されたのでしょうか。歴史言語学や民俗学の観点からは、以下の2つの理由が指摘されています。

  1. 語呂合わせと数字の忌み数:日本語の「見ざる(猿)・言わざる・聞かざる」という言葉遊び(「〜ざる」と「猿」の掛詞)において、4匹目は「死」に通じる「四」を連想させ、縁起を重んじる社寺建築で敬遠された。
  2. 三位一体の構図美:建築装飾のバランスにおいて、中央に1匹、左右に1匹を配する3分割の構図が最も美しく調和するため、あえて3匹に集約された。