二人の交友と共演の歴史を振り返る上で外せないのが、是枝裕和監督が手掛け東宝が配給した名作映画『海街diary』だ。この作品で魅せた静かでありながら強い説得力を持つ掛け合いは、劇場を訪れた多くの観客に深い感銘を与えた。当時から唯一無二の異彩を放っていたリリー・フランキーと、若手から日本を代表する主演女優へと脱皮を遂げつつあった長澤まさみ。この現場での出会いが、その後の二人の深い関係性の礎となった。
芸能界という過酷な世界において、本音で語り合える存在を見つけることは容易ではない。しかし、二人は作品を重ねるごとに表現者としての尊敬を深めていった。撮影の合間に交わされる何気ない雑談から演技論に至るまで、彼らの間には常に飾らない言葉が行き交っている。