事件現場となったのは、リンさんが通っていた松戸市立六実第二小学校へと続くわずかな距離の通学路だった。住宅街の死角を狙った計画的な犯行。捜査にあたった千葉県警察は、防犯カメラのリレー捜査と徹底した現場検証を進め、容疑者の所有するキャンピングカーや軽乗用車の不審な動向を割り出した。
決定打となったのは、遺留物から採取された微小なDNA型鑑定の結果だった。最新の科学捜査によって、被告の車両内から被害女児のDNA型が検出され、遺体発見現場に残された微物とも一致。客観的証拠の網が、被告の犯行を科学的に証明していった。当時の捜査関係者は、地域防犯を担う立場を利用した狡猾な手口に対し、綿密な科学的裏付けを積み重ねることで包囲網を狭めていったと振り返る。