一般に薬の効き目と言えば「強力かどうか」という一点にばかり目が向きがちだが、専門医によれば痛みの発生源やメカニズムによって最適な選択肢は一変する。痛みのシグナルが神経を通って脳へと伝わるプロセスや、患部で炎症を広げる物質「プロスタグランジン」の発生をブロックする仕組みは成分ごとに多様だ。
薬局で購入できるOTC医薬品(市販薬)と、医師の診察を経て出される処方箋医薬品の間には、成分の濃度や選択肢の広さに明確な差が存在する。市販薬の中にも医療用と同等レベルの成分量を誇る製品が登場している一方、慢性的な激痛や特殊な疾患に伴う痛みには、処方薬でしかアプローチできない領域が依然として横たわっている。