電気性眼炎の多くは短期間で軽快しますが、溶接現場でのトラブルには「光による火傷」以外の重大な眼疾患が隠れている場合があります。以下のような症状が見られる場合は、自然治癒を待たずに直ちに眼科専門医を受診してください。
・2日以上経過しても激痛や充血が引かない場合
・黒目(角膜)の一部が白く濁って見える場合
・視力が明らかに低下している、または物が二重・三重に霞んで見える場合
・異物感(鉄粉・スパッタ)が片目だけに強く残っている場合
特に危険なのは、溶接やサンダー(グラインダー)作業に伴う「角膜異物(鉄粉の突き刺さり)」の併発です。鉄粉が角膜に刺さったまま放置されると、わずか数時間で周囲に鉄さび(錆環)が広がり、重篤な角膜潰瘍や視力障害を残す危険性があります。「光で目を焼いただけ」と思い込まず、片目だけの強い違和感がある場合は速やかな受診が必要です。