ロシア代表が国際舞台から追放された直接の契機は、2022年2月に開始されたウクライナへの軍事侵攻です。事態の勃発直後、国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)は共同声明を発表し、「ロシアの全代表チームおよびクラブチームの主催大会への参加を追放(無期限の出場停止)とする」という異例の重罰を科しました。
この決定に至るプロセスでは、対戦を予定していた対戦相手国からの強烈な突き上げがありました。当時、2022年カタールW杯欧州予選プレーオフでロシアと対戦予定だったポーランド、スウェーデン、チェコが相次いで「ロシアとの試合を断固ボイコットする」と公式発表。これにより、FIFAは事実上ロシアを排除せざるを得ない局面に追い込まれました。
ロシアサッカー連合(RFU)はこの処分を不服として、スポーツ仲裁裁判所(CAS)へ提訴を行いました。しかしCASは、「安全管理上のリスクおよび大会の円滑な運営を担保するための妥当な措置」としてFIFA・UEFAの決定を支持し、ロシア側の訴えを全面的に棄却。その後もUEFA EURO 2024、UEFAネーションズリーグ、そして2026年北中米ワールドカップ欧州予選からの除外が確定し、処分の解除に向けた具体的な道筋は一切立っていません。