動画プラットフォームのYouTubeを開けば、蛇口もないのに水を吹き出し続ける奇妙な装置が無数に見つかる。再生回数が数百から数千万回に達するこれらコンテンツの多くは、DIYや科学実験を装った巧妙なイリュージョンだ。
仕掛けを分解すれば、驚くほど単純なトリックが浮かび上がる。台座の裏やフレームの継ぎ目に隠された超小型のマイクロポンプ、あるいは毛細管現象と見せかけた極細のワイヤレス給電配線。カメラのフレーム外から送り込まれる圧縮空気で水流を維持する古典的な手口も健在だ。視聴者の「無料のエネルギーが存在してほしい」という願望が、明らかなフェイク動画を驚異の科学的ブレイクスルーへと錯覚させてしまう。