幕張の熱気が一瞬、静まり返ったあの日。ジャパンモビリティショーのステージでスポットライトを浴びた「D:X Concept」は、未来のオフローダー像を我々の脳裏に強烈に焼き付けた。最高経営責任者である加藤隆雄社長が語った言葉には、単なるショーモデルにとどまらない並々ならぬ自信が滲む。三菱自動車工業が長年培ってきた悪路走破技術と、新世代の電動化アプローチ。この二つが交錯する場所に立つマシンこそが、次世代のフラッグシップなのだ。
コンセプトカーが見せたキュービックな外観と洗練されたインテリアは、これまでの武骨なイメージを払拭しつつも、タフさを犠牲にしない絶妙なバランスを保っていた。大開口のガラスエリアと冒険心を刺激するコックピットデザイン。それは、これからのオールラウンドミニバンが目指すべき理想郷そのものだった。