「日本のセックスの平均年齢は何歳なのか」という疑問において、最初のメルクマールとなるのが初体験(童貞・処女の喪失)の年齢です。各種調査機関の推移を統合分析すると、日本人の初体験平均年齢は男性が約20.3歳、女性が約20.1歳という水準で安定しています。メディアで描かれるような「高校生のうちに大半が経験する」というイメージは、実態とは大きくかけ離れています。
国立社会保障・人口問題研究所による出生動向基本調査最新データや、日本性教育協会の「青少年の性行動全国調査」を分析すると、学齢ごとの経験割合は次のような推移を辿ります。
高校在学中の性交経験率は男子で約12〜15%、女子で約15〜18%程度に過ぎません。つまり、高校生の8割以上は未経験です。この数値は平成中期以降、緩やかな低下もしくは横ばい傾向が続いており、早期化が進んでいるわけではありません。童貞・処女喪失の大きな転換期となるのは高校卒業後であり、大学生・専門学校生、あるいは社会人へと移行する18歳から22歳にかけて経験率が約50〜60%へと一気に跳ね上がります。
初体験平均年齢男女別に見ると、女性の方が男性よりも0.2〜0.5歳ほど早い傾向が長年続いていますが、その差は年々縮まっています。「大学生になったら経験していて当たり前」という認識も正確ではなく、20代前半でもおよそ3人に1人は未経験のまま過ごしています。焦りや同調圧力から背伸びをする必要はまったくありません。