地方空港の使い勝手を決定づけるのは、着陸後の地上交通のスムーズさです。現場取材とSNS・利用者の実体験データを分析すると、徳島阿波おどり空港ならではのメリットと注意点が浮き彫りになります。
第一に、徳島市内へのアクセスを担う空港リムジンバスは、航空機の到着時刻に合わせて運行ダイヤが組まれています。飛行機の到着が遅延した場合でもバス側が待機するオペレーションが徹底されており、JR徳島駅前までは所要約30分(運賃約600円台)で直行可能です。また、鳴門方面への路線バスも運行されており、大塚国際美術館や鳴門の渦潮観光へ直接アクセスできる利便性を備えています。
一方、自家用車利用者が注意すべきは駐車場の混雑状況です。ターミナル前には約1,000台収容可能な大駐車場が完備されていますが、毎年8月12日〜15日に開催される「阿波おどり」期間中やお盆、年末年始、大型連休は満車率が100%近くに達します。現場取材班の観察では、ピーク時には入出庫待ちの列が県道まで伸びるケースも見受けられるため、繁忙期はリムジンバスへのシフトが賢明です。
レンタカーカウンターは旅客ターミナル1階到着ロビーに集約されており、大手各社(トヨタ、ニッポン、タイムズ、オリックス等)が並びます。空港敷地内に専用ヤードを持つ営業所が多く、受取・出発までの動線が非常にコンパクトです。ただし、四国周遊観光の需要が急増する春・秋の行楽シーズンは直前予約での空きが払底するため、フライト予約と同時にレンタカーを抑える段取りが欠かせません。