グルメの観点からも、駒沢大学駅周辺は独自の独自の進化を遂げている。近隣の三軒茶屋のような賑やかな繁華街とは異なり、ここでは「落ち着いて食に向き合える個人店」がじわじわと評価を高めてきた。
特にコーヒーカルチャーの層の厚さは目を見張るものがある。世界各地の農園からダイレクトトレードで仕入れた豆を自家焙煎するマイクロロースタリーや、グルテンフリーのスイーツにこだわるヴィーガンカフェなど、店主の顔が見えるクラフト感あふれるショップが点在。朝の出勤前に顔なじみのバリスタと短い会話を交わし、テイクアウトのカップを手にする――そんな日常の風景が、住む人の生活の質を静かに底上げしている。