会場を埋め尽くす観客が息をのむ。スクリーンに映し出される「SNS書き込み厳禁」の文字。吉本興業の看板芸人であり、南海キャンディーズのツッコミとしても知られる山里亮太が仕掛ける「山里亮太の140」は、ネット社会への痛烈な皮肉であり、同時に最高峰のエンターテインメントだ。カメラが一切入らないからこそ披露される最新の独占ネタや、特定の個人に対する怒り、表舞台では決して口にできない裏話が次々と炸裂する。
配信や映像化が前提となった現代のお笑いライブにおいて、この公演が放つ異彩は際立っている。SNSNGという極限のクローズドな空間だからこそ、観客はここでしか聞けない激レアなエピソードを全身で受け止め、会場全体が共犯関係のような熱気で包まれるのだ。