山下智久が長年所属していたジャニーズ事務所を退所し、人気ユニットNEWSからの離脱を選んだ背後には、長年抱き続けてきた海外挑戦への並々ならぬ執念があった。かつて修二と彰や亀と山Pといった超大型ユニットでも圧倒的なチャート記録を打ち立て、日本の音楽シーンの頂点に立っていた彼だが、その目線は常に国内マーケットの先にある世界を見据えていた。
過密スケジュールを縫って独学で英語を習得し、海外クリエイターとの人脈を広げていった努力は有名だ。しかし、国内を中心としたグループ活動のスケジュールと、数ヶ月単位で現地に滞在する必要がある海外作品のオーディションや撮影の両立は困難を極めた。自分の人生の時間をどこに投じるべきか。苦渋の決断の末に彼が選んだのは、慣れ親しんだ環境を捨て、一人の新人俳優として世界の競争に身を投じる道だった。