ハス鑑賞において最も重要な鉄則が「早朝鑑賞」です。「午後からのんびりドライブがてら立ち寄る」という計画を立ててしまうと、期待した絶景に出合えず失望することになりかねません。これには植物生理学に基づく明確な理由が存在します。
ハスの花は、日の出とともにゆっくりと花弁を広げ始め、午前7時から午前8時頃に完全開花のピークを迎えます。そして午前9時を過ぎると徐々に花弁を閉じ始め、正午前後には完全に蕾の状態へと戻ってしまいます。1輪の花が咲く期間はわずか4日間ほどであり、開花と閉花を3回繰り返した後の4日目午後には花びらを散らしてその一生を終えます。
最もみずみずしく、花弁の色艶が冴え渡るのは「開花2日目から3日目の早朝」です。この時間帯は花の中心部から立ち上る高貴で清らかな香りも最も強く漂います。さらに、朝露をたたえた蓮葉と、低い角度から差し込む朝の斜光が重なることで、息をのむような美しい陰影が生まれます。写真映えスポットとしての魅力を最大限に味わうのであれば、現地へは午前6:00から7:30の間に到着するのがベストです。