神戸の夜景はかつて「1000万ドルの夜景」と称され、六甲山や摩耶山からの見下ろし型パノラマが主流でした。しかし今回のポートタワー刷新によって、ウォーターフロントの内側から市街地の灯りと港のコントラストを見上げる「臨海部体感型夜景」が新たなスタンダードとして定着しています。
都市観光論の観点から見ても、単なる展望台(視覚の消費)から、カフェ体験・音響演出・屋上での風響体験(五感の没入)へと価値が転換されている点が大きな特徴です。メリケンパーク内の「BE KOBE」モニュメントや神戸海洋博物館と連動した夜間景観は、歩行者主体の回遊性を生み出し、近隣ホテルや商業施設への経済波及効果をもたらしています。