神戸空港が国際線でターゲットに据えているのは、飛行時間3〜4時間圏内の東アジア・東南アジア主要都市です。滑走路長が2,500mであるため、欧米向けの大型長距離機(ボーイング777やエアバスA350など)の離着陸には制約があるものの、現在のアジア近距離路線の主力機であるナローボディ機(エアバスA320neoシリーズやボーイング737MAXシリーズ)であれば燃料満載時でも十分な離発着が可能です。
航空関係各社へのヒアリングおよび就航検討調査において、最有力候補として挙げられている路線およびエリアは以下の通りです。
- 韓国路線(ソウル/仁川・金浦、釜山):
ビジネスおよび若年層のインバウンド・アウトバウンド需要が極めて旺盛。チェジュ航空、ティーウェイ航空、ジンエアーといった韓国系LCCに加え、大韓航空などのレガシーキャリアもチャーター便実績を踏まえた定期便参入を視野に入れています。 - 台湾路線(台北/桃園、高雄):
親日観光客の比率が高く、有馬温泉や神戸ビーフ、瀬戸内周遊への観光動線として期待される路線。タイガーエア台湾やエバー航空、スターラックス航空などの就航候補が浮上しています。 - 香港・中国沿海部(香港、上海、広州など):
富裕層インバウンドおよび医療ツーリズム、国際会議(MICE)参加者の直行需要を狙う路線。キャセイパシフィック系列や中国主要キャリアの動向が注目されています。
関西国際空港がアジア全域および欧米・中東・オセアニアを含むメガハブとして機能するのに対し、神戸空港は「混雑のない快適なアクセスとスピーディーな出入国」を売りにした近距離アジア特化型空港としてのポジショニングを確立しつつあります。