日本における廃材工作の原点といえば、NHK(日本放送協会)のNHK Eテレで長年愛された伝説的番組『つくってあそぼ』を外すわけにはいかない。赤い帽子に丸メガネの「ワクワクさん」こと久保田雅人氏が披露していたアイデアの数々は、現代の工作文化の基礎を築いたと言っても過言ではない。
久保田氏が示したのは、「特別な材料がなくても、目の前にある廃材で無限に遊べる」という感動だ。日本折紙協会の知見などを下敷きにした紙の構造理解や折り・切りの技法は、今の世代の親たちにも受け継がれている。既製品のおもちゃを与える以上に、自分の手で試行錯誤する楽しさを教える指導方針は、今なお色あせない教育のスタンダードだ。