なぜ福岡の珈琲はこれほどまでにレベルが高いのか。その答えは、世界最高峰の舞台で実績を残してきたトップランナーたちの存在と、彼らが築いた土壌にある。2014年のワールド・バリスタ・チャンピオンシップ(WBC)を制した井崎英典氏や、2016年の同大会で世界第2位に輝いた岩瀬由和氏など、グローバルシーンを牽引するキーパーソンがこの地から羽ばたいた。
岩瀬氏が率いるREC COFFEEは、トラック1台の移動販売からスタートし、いまや国内外に店舗を構えながらも、福岡の街角で変わらぬ品質への執念を見せつける。一過性のサードウェーブコーヒーの流行で終わらせず、徹底した産地買い付けと科学的アプローチに基づく焙煎技術を根付かせた結果、福岡のスペシャルティコーヒー産業は国際的な品評会でも確固たる信頼を勝ち得ている。