テレビ朝日系の象徴的時代劇『暴れん坊将軍』の徳川吉宗役で見せた勇猛果敢な姿や、『マツケンサンバ』で日本中に笑顔を届けたド派手な衣装のイメージとは裏腹に、家庭での松平健は徹底して「マメな父親」だった。特に有名なおピソードが、息子の学生時代に続けられた手作りのお弁当作りだ。
どれほど夜遅くまで舞台や撮影が長引こうとも、毎朝6前に起きてキッチンに立ち、栄養バランスを考えた弁当を詰め続けたという。多忙を極めるトップスターが自ら包丁を握り、お弁当箱に注いだ愛情。こうした日々の積み重ねが、多感な時期の息子をしっかりと支え、屈折のない素直な成長へと導いたのだった。