今注目を集めている 手作り風鈴の音が鳴る仕組みと失敗しない工作のコツ完全解説について、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。

風鈴が美しい音を奏でる背景には、明確な音響物理学の法則が存在します。風鈴は主に、傘となる「本体(共振体)」、中央に吊り下げられて本体の内側に当たる「舌(ぜつ・鳴子)」、そして風を受けて揺れる「短冊(受風部)」の3つのパーツで構成されています。風が短冊を揺らすと紐を通じて舌が振り子運動を起こし、本体の内壁に衝突することで振動が発生、その振動が空気中に音波として放射されるのが基本原理です。

ここで極めて重要なのが、本体と舌の「硬度(硬さ)」と「密度」の組み合わせです。例えば、柔軟性のあるペットボトル同士をぶつけても、素材が振動エネルギーを吸収(吸音)してしまうため「ポコポコ」という鈍い音にしかなりません。澄んだ高い音を響かせるには、振動減衰率の低い硬質ガラス、金属、あるいは素焼きの陶器を共振体に選ぶか、あるいは舌の部分に真鍮やアルミ製の鈴・硬質アクリルビーズを配置して直接的な打撃音を稼ぐ構造設計が不可欠となります。