ネット上や噂話で長年語り継がれてきた「首輪を外すと首が折れて窒息・即死する」という言説は、結論から言えば医学的な根拠のない完全な俗説です。首輪を外した瞬間に首が折れて命を落とすような事態は発生しません。
では、実際に首長族が首輪を外すとどうなるのでしょうか。医療関係者による経過観察記録や元着用者の手記によると、長期間リングを装着していた女性がそれを外した場合、以下のような身体的変化が生じます。
第一に起こるのが、「重度の首の筋力低下と違和感」です。幼少期(およそ5歳〜9歳頃)から数十年間、重厚な金属製リングによって頭部を物理的に支えられてきたため、自力で頭を支えるための頸部筋肉群が極端に萎縮しています。そのため、外した直後は自分の頭の重さに耐えられず、首がグラグラと不安定になり、激しい疲労感や肩こり、頭痛を訴えるケースが一般的です。
第二に、「皮膚の変色と一時的なたるみ」が確認されます。真鍮リングと肌が長年密着していた部分には、青緑色の真鍮サビによる沈着や圧迫痕、摩擦による色素沈着が残ります。また、リングの締め付けから解放された皮膚が一時的にたるんだ状態になります。
しかし、人間の身体には優れた適応能力が備わっています。首輪を外した直後はネックカラー(医療用頸椎固定帯)などで一時的に保護しつつ、適切なリハビリと筋力トレーニングを重ねることで、およそ3週間から数ヶ月程度で首の筋肉が回復します。次第に支えがなくても自力で頭部を保持できるようになり、色素沈着も時間をかけて徐々に薄れていくことが確認されています。