アクロコルドン(Acrochordon)とは、主に首周りや脇の下、胸元、まぶたなどの皮膚が薄く摩擦を受けやすい部位に多発する、直径1〜2ミリ程度の小さな良性腫瘍です。皮膚の表面からわずかに突出した柔らかい突起で、肌色から淡い褐色、黒褐色を帯びています。
皮膚科学の分類において、これらは「線維上皮性ポリープ(軟性線維腫)」という大きなカテゴリーに属しています。大きさや形状によって以下のように呼び分けられるのが一般的です。
・アクロコルドン:1〜2ミリ程度の極小の多発性イボ。
・スキンタッグ:やや有茎性(茎がある形状)で飛び出ている小型のイボ。
・軟性線維腫(狭義):数ミリから1センチ以上に育った単発性のやや大きな腫瘍。
臨床の現場では「アクロコルドン」と「スキンタッグ」はほぼ同義語として扱われるケースが多く、いずれも真皮の線維組織や表皮が過剰に増殖したものです。ヒトパピローマウイルス(HPV)などが引き起こすウイルス性イボ(尋常性疣贅など)とは根本的に異なり、他人に感染したり、体の他の部位へ急速にうつったりする心配はありません。