手の血管の悩みといえば、手の甲に青い筋やコブが浮き出る「ハンドベイン」が広く知られています。手の甲は手のひらに比べて皮膚が格段に薄く、皮下脂肪も少ないため、加齢や紫外線ダメージによるコラーゲン減少の影響がダイレクトに現れます。
一方、手のひらは本来角質層が厚く、外からの刺激に耐える構造になっています。それにもかかわらず手のひら全体に青紫色の血管が網目状に浮き出ている場合、自律神経の乱れによる末梢の鬱血(うっけつ)が深く関わっているケースが少なくありません。
スマートフォンやPCの長時間操作、慢性的なストレスや睡眠不足が続くと、交感神経が過度に通電状態となります。交感神経が優位になると末梢血管が強く収縮しますが、その後疲労によって自律神経の調整機能が乱れると、静脈側の血流がスムーズに心臓へ戻らなくなり、手掌部に古い血液が停滞(鬱血)します。この鬱血こそが、手のひらの皮膚を通して青黒く透けて見える大きな引き金となります。