雙葉高等学校の進学実績を分析する際、最も留意すべきは1学年の卒業生数が約180名前後という少人数規模である点です。生徒数が230名を超える桜蔭や女子学院と比較した場合、単純な合格者総数ではなく「卒業生に占める難関大現役進学率」において驚異的な数値を叩き出しています。
東京大学への合格者数は例年10〜15名前後で安定推移し、京都大学、一橋大学、東京科学大学(旧東京工業大学・東京医科歯科大学)といった最難関国立大学への進学者が毎年厚い層を形成しています。さらに早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学への合格率は学内上位から中位層まで幅広く行き渡っており、学校全体の学力の底堅さが窺えます。
中でも特筆すべきは、医学部医学科への圧倒的な合格実績です。毎年の卒業生の約25%〜30%近くが国公立大学医学部や慶應義塾大学医学部、東京慈恵会医科大学、順天堂大学などの難関私立医学部に合格しています。この数値は、女子校全体で見ても極めて高い水準です。
雙葉の教育において、なぜこれほどまでに医療従事者を志す生徒が多いのでしょうか。教育関係者や卒業生の手記からは、建学の精神である「徳においては純真に 義務においては堅実に」という教えと、カトリックに基づく他者への奉仕精神が日常的に息づいている背景が指摘されています。自己の才能を社会的な弱者救済や生命の現場で役立てたいという高い職業倫理観が、自然な形で医学部志向へと結実していると言えます。