だが、公私ともに二人三脚で歩んできた二人の関係は、決して平坦な道ばかりではなかった。結婚から年月が経つにつれ、週刊誌を中心とするメディアでは「離婚危機」「熟年破局の危機」といった見出しが幾度となく躍ることになる。
火種となったのは、個人事務所の運営をめぐる方針の違いや金銭的なトラブル、そして長年連れ添ったスタッフの退職劇だった。社長を務めていた小澤氏のマネジメント手法と、現場の古参スタッフとの間に生じた軋轢が表面化し、一時は「夫が事務所の役員を退任した」「別居状態にある」とセンセーショナルに報じられた。芸能界特有の利権や人間関係が複雑に絡み合うなかで、ビジネスパートナーとしての緊張関係が夫婦生活にも影を落としていた時期があったのは事実だろう。しかし、周囲の過熱する憶測に対し、二人が決定的な破綻へと舵を切ることはなかった。表面的なゴシップの裏には、当人同士にしか分からない絆の修復作業があったのだ。