手に入れた蜂の子を最も美味しく味わうための、地元・信州に伝わる代表的な調理法を紹介します。
1. 郷土の王道「へぼ飯(蜂の子の炊き込みご飯)」
伊那谷や南信州で秋のハレの日に欠かせないのが「へぼ飯」です。蜂の子から溶け出す出汁と脂が米一粒一粒に染み渡り、立ち上る香ばしい湯気だけで食欲をそそります。
【材料(3〜4人分)】
・米:2合
・蜂の子(生または冷凍):80〜100g
・醤油:大さじ2
・みりん:大さじ1
・酒:大さじ1
・和風出汁昆布:5cm角1枚
・千切り生姜:適量
【作り方】
1. 研いだ米を炊飯器にセットし、醤油、みりん、酒を加えた後、規定の目盛りまで水を合わせる。
2. 軽く水洗いして水気を切った生の蜂の子と千切り生姜、昆布を米の上に均一に乗せる。
3. 通常モードで炊飯し、炊き上がったら昆布を取り出して全体を底からふんわりと混ぜ合わせ、10分ほど蒸らす。
2. 酒の肴に最高「蜂の子の甘辛佃煮」
保存性を高めつつ、濃厚な旨味を凝縮させた長野の定番スタイルです。フライパンに少量の油を熱し、蜂の子を弱火でじっくり炒めます。パチパチと音がして香ばしさが出てきたら、砂糖、醤油、酒を同量で合わせたたれを回し入れ、汁気が飛んで照りが出るまで煮詰めます。甘じょっぱい味付けが蜂の子のクリーミーさを引き立て、白米にも晩酌の日本酒にも絶妙にマッチします。
3. 通好みの「バター醤油炒め」&「かき揚げ」
近年、地元の若い世代や居酒屋で人気を集めているのが洋風アレンジです。フライパンで有塩バターを溶かし、蜂の子を香ばしく炒めて最後に鍋肌から醤油を一垂らしします。まるでエスカルゴや高級木の実のような風味に仕上がります。また、玉ねぎや三つ葉と共にかき揚げにすると、サクサクした衣の中からプチッと広がるジューシーな旨味が際立ちます。