自宅へ持ち帰るお土産選びだけでなく、その場で獲れたての味を胃袋に収めることこそ市場巡りの醍醐味だ。寺泊港に揚がったばかりの魚介は、店舗前のイートインスペースや屋外ベンチで即座に味わうことができる。
名物は何と言っても、大鍋でカニの半身やガラを豪快に煮込んだ「カニ汁」だ。1杯数百円という手頃な価格でありながら、日本海の荒波が育んだ濃厚なダシと味噌が溶け合い、冷えた身体を芯から温めてくれる。濃厚なエキスを一口すするだけで、市場を訪れた価値を実感するはずだ。
さらに、店頭で串刺しにして炭火で香ばしく焼き上げる浜焼きや、贅沢にほぐし身をトッピングしたカニラーメンなど、港町ならではのご当地グルメが目白押し。潮の香りを間近に感じながら、カニの脚を片手に歩くひとときは、寺泊でしか味わえない至福の体験といえる。