四十肩と五十肩の違いとは?肩関節周囲炎の真相と腱板断裂の見分け方について専門的な視点から解説いたします。最新の情報をお届けします。

肩関節周囲炎は、発症から寛解に至るまで「3つの明確な病期(フェーズ)」をたどります。現在の自分がどのステージにいるのかを把握しないまま不適切な対処を行うと、病状を悪化させる原因になります。

まずは以下の四十肩の症状セルフチェックを行い、当てはまる項目を確認してください。

  • チェック1:髪を後ろで束ねる動作(結髪動作)や、背中のファスナーを上げる動作(結帯動作)で鋭い痛みが走る。
  • チェック2:夜、寝返りを打った際や肩が冷えた際にズキズキとした痛みで目が覚める。
  • チェック3:痛い方の腕でつり革につかまる、高い棚の荷物を取ることができない。
  • チェック4:エプロンの紐を後ろで結ぶことができない。
  • チェック5:腕を前に倣えの姿勢から真上に上げようとすると、肩ごと持ち上がってしまう。

2項目以上該当する場合、肩関節周囲炎を発症している可能性が極めて濃厚です。さらに、五十肩の痛みのピークと期間は以下のタイムラインで推移します。

① 急性期(発症〜約2ヶ月):炎症が最も激しい時期。安静にしていてもズキズキと痛み、就寝時の痛み(夜間痛)がピークを迎えます。この時期の無理な運動は厳禁です。

② 拘縮期(約2ヶ月〜6ヶ月):炎症性の激痛は和らぐものの、関節包が癒着して縮み、肩の可動域が極端に狭くなる時期。「腕が固まって上がらない」状態が定着します。

③ 回復期(約6ヶ月〜1年半):拘縮が徐々に解け、可動域が自然と回復に向かう時期。この段階で適切なリハビリを行わないと、可動域制限が後遺症として残るリスクがあります。