本作が放送当時から高い視聴率(平均視聴率11.7%、最終回12.7%・ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録し、今なお色褪せない最大の要因は、主演を務めた石原さとみと山下智久の卓越した演技合戦と、脇を固めるキャスト陣のアンサンブルにあります。
石原さとみが演じた主人公・桜庭潤子は、幼い頃からの夢であるニューヨーク勤務を目指して奮闘する英会話スクール「ELA」の講師。明るく前向きで、どんな理不尽にも物怖じせず自己主張する現代女性のアイコンとして、女性視聴者から絶大な共感を集めました。作中で披露される流暢な英語スピーチや、オフィスファッションの着こなしは当時一大トレンドを形成したほどです。
対する山下智久が演じた星川高嶺は、名門寺院「一橋寺」の次期住職候補。東大卒の博学でありながら世間ズレしており、一目惚れした潤子に対して常軌を逸したアプローチを仕掛ける強烈なキャラクターです。感情をあまり表に出さない無表情なトーンのなかに、潤子への底知れない純情さと狂気的な執着を同居させた山下の芝居は、単なるイケメン枠を超えた新境地として絶賛されました。
さらに、潤子に密かな想いを寄せるELAの上司・清宮真言役の田中圭、学生時代からの友人・三嶋聡役の古川雄輝、オタク気質を隠す講師仲間の山渕百絵役・高梨臨、したたかな受付嬢・毛利まさこ役の紗栄子、そして高嶺の異母弟として波乱を巻き起こす星川天音役の志尊淳など、後に主演級へと飛躍する実力派俳優が勢揃いしていた点も特筆に値します。高嶺の祖母で一橋寺の実権を握る星川ひばり役・加賀まりこの威厳に満ちた立ち振る舞いが、物語全体のサスペンスフルな緊張感を引き締めました。