「so far」の基本的な意味は「今までのところ」「これまでのところ」「現時点では」です。しかし、英語ネイティブがこのフレーズを使う際、頭の中には「過去のある時点から現在に向かって一本の線が伸びており、その流れが今後も続いていく」という時間的なグラデーションが存在しています。
日本語の「今まで」は過去の出来事を単に振り返る際にも広く使われますが、英語の「so far」は「現時点での中間報告」というニュアンスを色濃く持ちます。つまり、「現段階ではこうだが、プロジェクトや状況はまだ完結しておらず、この先も更新されていく」という前提を共有する言葉です。
この「過去から現在へのつながり」という感覚があるため、文法上は時制として現在完了形(have + 過去分詞)と組み合わせて使われるのが原則です。過去形(Didや過去動詞)と組み合わせるケースも口語では見られますが、基本的には現在完了形を用いることで「過去から現在に至るまでの実績・状態」を正確に表現できます。
また、文中における配置(文頭・文末の位置)によっても受ける印象が変化します。
- 文末に置く場合(標準的・自然な配置):文全体の意味をスムーズに補足し、会話の流れを止めません。
(例:Everything is going well so far.) - 文頭に置く場合(強調の配置):「他の時期はさておき、少なくとも現時点においては」という前置きのニュアンスが際立ちます。直後にカンマを置くのが通例です。
(例:So far, we have not encountered any major issues.)