このビジネスの供給側、つまりベッドに横たわるキャストたちに目を向けると、より過酷な構造的現実が浮き彫りになる。ソーシャルワーカーであり貧困問題の論客として知られる藤田孝典氏は、若年層の経済的困窮と孤立が、こうした危険な労働市場へと若者を追いやっている構図を厳しく批判し続けている。
テレビ番組『ザ・ノンフィクション』が映し出すような、家庭環境の破綻や奨学金の返済、非正規雇用の不安定さに喘ぐ若者たちにとって、特別な資格を要さず即日現金を手にできる密室ワークは抗いがたい引力を持つ。自らの身体と感情を切り売りして糊口を凌ぐキャストたちの存在は、単なる自由恋愛や嗜好の範疇を超え、セーフティネットの機能不全が生み出した社会の歪みそのものだ。